徳丸無明のブログ

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M-1グランプリ2025 優勝予想

短い秋が終わって冬となり、慌ただしく冬支度をすませるも、今季もまた暖冬なのではないかと思われ、冷え込みがさほど厳しくないのをありがたく感じ、この程度で冬が終わってくれないかと願いつつ、鍋奉行に頭を下げ、灰汁代官に賄賂を贈り、冬将軍退治をもくろむも、「ダウンタウン+」の現状がどうなっているのかよくわからない今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか的なM-1優勝予想です。今月の21日に決勝戦が生放送される、漫才の最強決定戦M-1グランプリ。そのM-1の、優勝予想をするのでございますよ。

 

ファイナルに残ったのは以下の9組。

 

 

真空ジェシカ

豪快キャプテン

ヨネダ2000

めぞん

ドンデコルテ

エバース

たくろう

ヤーレンズ

ママタルト

 

 

この中から僕が予想する優勝第1~第3候補は次の通り。

 

 

①エバース・・・2年連続2回目のファイナリスト。一昨年の敗者復活戦で初めて観て、衝撃を受けました。コント形式の漫才全盛の昨今において、貴重なしゃべくり漫才のエバース。町田はイジられキャラとして売れそうな予感。好きなので優勝してほしい。ただそれだけです。

 

②たくろう・・・初のファイナリスト。だいぶ前に敗者復活戦で観て、お気に入りになっていたたくろう。しかしその後、さっぱり見かけることはなくなりました。劇場とかチェックしてないんで、ひょっとしたらもう辞めたんじゃないかと思ってたんですけど、決勝上がってきてくれたのはホント嬉しいです。前に観たときは、赤木がボソボソつぶやく芸風だったんですけど、今も変わらずなのでしょうか。とにかく、ひさびさのたくろうを堪能したいです。

 

ヤーレンズ・・・3年連続3回目のファイナリスト。去年の決勝ネタ、面白かったんですけど、なぜか振るわず。歯車がかみ合ってなかったんでしょうか。売れっ子にはなりましたけど、M-1に限って言えば、去年の結果のせいで流れが悪くなってるように感じます。実力は充分なので、一昨年くらいハネればと思うんですけどね。

 

 

ほかのファイナリストにもひとこと。

 

 

真空ジェシカ・・・5年連続5回目のファイナリスト。笑い飯化著しい真空ジェシカ。優勝できる実力は十二分にあるんですけど、ここまで来たら、もっと笑い飯ロードを驀進してほしいというか、ラストイヤーでの優勝がもっとも美しいと思うので、ここはまだ優勝せずでいてほしいです。あとなんか、真空ジェシカ(と言うか川北)の芸風って、あえて王道じゃない立ち位置にいることで成立してるじゃないですか。だとしたら、優勝は彼らにとってマイナスなんじゃないかって気もするんですよね。はじっこにいたのが、真ん中に立たなきゃいけなくなるんじゃないか、今の芸風が維持できなくなるんじゃないかって。考えすぎでしょうか。

 

豪快キャプテン・・・初のファイナリスト。大阪を拠点に活躍中の豪快キャプテン。去年と一昨年準決勝まで行ってたので、ついにここまで来たってかんじですね。しかしなんとなくですけど、優勝に手が届くとまでは思えません。山下ギャンブルゴリラはキャラが立ってるので、ちょっとしたキッカケがあればすぐに売れると思います。

 

ヨネダ2000・・・3年ぶり2回目のファイナリスト。独特の世界観を持つヨネダ2000。結成してすぐにM-1とTHE Wのファイナリストになった俊才。奇天烈ワールドは評価が難しいので、優勝まではいかないんじゃないかと。

 

めぞん・・・初のファイナリスト。今年のツギクル芸人グランプリで観ました。でもどんなんだったか覚えてない・・・。けっこう面白かったはずなんですけど・・・。

 

ドンデコルテ・・・初のファイナリスト。1回くらいネタ観たことあるような、ないような。今大会で顔と名前を覚えたいです。

 

ママタルト・・・2回連続2回目のファイナリスト。子供からお年寄りまで受け入れられる、わかりやすい笑いのママタルト。個人的にはあまり好きな芸風じゃないんですけど、肥満がどんな大立ち回りを演じてくれるかに期待したいです。

 

 

以上の9組に、敗者復活戦で選ばれる1組が加わって決勝が行われます。敗者復活の予想もしときます。出場者はまだ発表されていませんが、おそらく敗者復活に臨むのは、ワイルドカード滝音を除いた、以下の21組。

 

 

おおぞらモード

20世紀

今夜も星が綺麗

ひつじねいり

フランツ

ゼロカラン

大王

センチネル

イチゴ

カナメストーン

ミカボ

例えば炎

生姜猫

ネコニスズ

ドーナツ・ピーナツ

TCクラクション

黒帯

カベポスター

スタミナパン

ミキ

豆鉄砲

 

 

敗者復活を含めた2度のファイナリスト経験のあるミキ、同じく2度ファイナリストになってるカベポスター、最近勢いづいてるスタミナパン、関西の実力者ドーナツ・ピーナツ、力はあるのになぜかハネないTCクラクションあたりが有力候補でしょうね。そんな中で僕が選ぶのは、今年のツギクル芸人グランプリで優勝した豆鉄砲。独特の屁理屈こね回す芸風が大好き。エバースとのしゃべくり対決が観たいです。

 

皆さんもよろしければコメント欄から優勝予想にご参加ください。第1~第3候補まで予想可とさせていただきます。ただし、当たっても何も出ません。

 

 

キングオブコント2025 感想

今年の猛暑もようやく緩み、比較的すごしやすい日々が続いてはいるけども、よく指摘されているように秋が短くなったと感じざるを得ず、これはつまり、四季が消滅して夏が死季になっているということなのかと、うまいんだかうまくないんだかよくわからないことを考えてしまい、それでも寒の戻りならぬ暖の戻りもまだあるだろうと予測されるものの、パンプキンポテトフライの再結成は単純に喜ばしい今日この頃、コントの祭典、キングオブコントの感想文をお届けします。

すっかり遅めの公開が通例となり、忘れた頃にやってくる感想文ではありますが、でもやっぱ年々批評の精度が上がっているというか、逆に昔の感想文はもう読んでほしくないくらいの低水準でして。まーそれも成長の記録ととらえてもらえればと思うんですがね。そんな時の流れを感じるお年頃になりましたよ。

 

個別の評価は以下の通り。まずはファーストステージから。

 

 

ロングコートダディ・・・地底人のモグどんと、小学生のようすけが友達になる、ファンタジーもの。最初、「何これ、こんなほのぼのムードで行くの?大丈夫?」と思わせておいて、「会話に否定的に入る」という、リアルな指摘が入る。

いや、してやられましたね。「確かにこういうやついるよな」というあるあるネタでもあり、「地底人にもこんなやついるんだ」と思わせることで、二重の笑いが生まれます。ファンタジー設定にあるあるを持ち込んだ妙。また、兎の「いや」の言い方がさりげなくてうまい。堂前(ようすけ)が指摘するまで観客に気づかれないよう、極力抑え目な言い方をしています。さりげない技術。あとネタの評価とは関係ないんですけど、けっこうな金かけてしっかりした着ぐるみ作ってるってところが、なんか笑えてきます。

それから、短所が「会話に否定的に入る」というのが効果的なんですよね。自覚してない短所をズバリ指摘されると、思わず否定したくなるものですが、否定すると、「ほらやっぱり」となってしまう。認めても否定しても同じことになる袋小路におちいってしまい、観客は「さあどうする?」と笑いをかみ殺します。なので、短所ってのはいろいろあるわけですが、その中から「会話に否定的に入る」を選んだのが絶妙なのですね。その選択が、このコントの面白さを決定づけているのです。

 

や団・・・町中華の店主と常連の客。普段通りのやり取りをしているところに、一見の客が訪れる。男は口八丁で、タダ飯を食べ歩いている詐欺師だった。

詐欺師が出てくる映画やドラマは数多くありますけど、そのコント版はこんな感じになるんですね。騙しのテクニックもふんだんに入ってるし、筋の起伏もいいし、話全体がよくまとまっている。個人的に今大会で一番面白かったです。

東京03の飯塚が、「ひろって食べちゃうとか、ちょっと引いちゃいました。あそこがもうちょっと整合性があったら」って評してましたけど、整合性ってなんのことでしょうか。男は、タダで食事をすることに快感を覚えるわけで、味は二の次になっているんですよね。だったら、ひろって食べるのも抵抗はないはずだし、そこに矛盾はないと思います。

 

ファイヤーサンダー・・・テレビ番組の収録。復帰直後のタレントが出演している。些細な不祥事で謹慎していたのかと思いきや、殺人を犯していた。

意外すぎるタネ明かしと、そのうえ番組が法律バラエティという二重の仕掛け。殺人という前科が、いろんな行動や発言に意味を持たせてしまう。制圧要員として呼ばれていたプロレスラーがキッチリ仕事してましたけど、インフルエンサーの出演者も何かしらの形でからんできたらもっとよかったと思います。

いや、攻めたネタでしたね。かまいたちの山内が、「ブラックなのを使うときって、それで誰か笑ってない人がいるんじゃないかって不安を、観てる人が抱く危険性もある」と評してましたけど、仮にこのネタをすごく面白いと感じても、あまり高得点にしちゃうと非常識なやつと思われちゃうんじゃないかって不安が、審査員にあったんじゃないでしょうか。それで実際のウケよりも低めの点数になってしまったかもしれません。

さらに踏み込んで考えると、コンプライアンスをやたらと意識するようになった昨今のテレビ界の風潮ってどうなの?とも思えてきます。ハッキリ言ってしまえば、「こんなの所詮作り話なんだから、何も気にせず素直に笑ってればいいんだよ」って割り切っていいはずなんですよね。でも今の風潮は、それを許さないわけです。「こんなの本当にテレビでやっていいの」とか、「深夜はともかくゴールデンはなしだろ」とか、そういう意見が出てきてしまう。そんな過剰配慮が空気を作り、規制しなくてもいいものを規制してしまうみたいな、そんなことが現実に起きているわけですよね。そういう意味じゃ、ちょっと考えさせられるネタでした。狙って社会風刺にしたわけじゃないんでしょうけど、はからずもメタレベルで風刺になってるなって。

いずれにせよファイヤーサンダー、これからも推します。

 

青色1号・・・サラリーマンが社内ゴシップ、部長の社内不倫についておしゃべりする。部下2人の反応がまったく違う。反応が悪い部下はとことんマイペース。反応がいい部下は知ってることも知らないフリをする。

すごく現実的なネタですね。2人の対比、反応悪い部下への「これが正解なんだよ」という無言の睨みつけの反復、頑なに「今日部長いた」と言い張る反応悪い部下。みんな実際にありそうな水準の出来事です。このリアリティ、東京03へのあこがれなのか。僕はもうちょっと現実から飛躍して、実際にはありえないような展開が観たかったです。リアリティに弱さを感じてしまいました。仮屋そうめんのルックスとキャラクターは、これ以上ないというほどマッチしてましたけど。

脱落が決まり、コメントを求められた際、仮屋が口を開いて、浜ちゃんが「お前がしゃべんのかい」ってツッコんでましたけど、「ごっつええ感じ」の「お前が歌うんかい」を彷彿とさせましたね。

大会終了後に結婚を発表した仮屋そうめん。末永くお幸せに。

 

レインボー・・・女芸人とのコンパ。テトラポットチューリップの高田通天閣(モデルはカーネーション吉田結衣だそうで)は、芸人の腕をいかんなく発揮してコンパを盛り上げていく。

よくできたストーリーもさることながら、テンポがとにかく心地いい。芸歴+練習量が伝わってきました。ツッコミの痛い・痛くないで動揺を表す表現も。現実に起こりうることとして、芸人が芸人じゃない人に芸人ノリ強要するみたいな、イヤな振る舞いあったりしますけど、それとは一線引いてあって、ちょうどいい塩梅というか、気持ちよく観れました。ただ、ジャンボ(田中)が「女芸人」って呼びかけたの、最初の1回はよかったんですけど、くり返されると不自然さが際立って、ちょっと冷めちゃいました。あと最後の、2人で漫才やってるふうのシーン、うまく言えないんですけど、「これじゃない」って思いました。そこを差し引いてもだいぶ面白かったですけども。

 

元祖いちごちゃん・・・スーパーに買い物に来た男。店内で試飲をやってるのかと思いきや、紙コップに入っていたのは漂白剤のブリーチだった。

バイきんぐ小峠が、「あれだけ間を開けるのであれば、そのあとのひとことで間を回収するくらいの笑いがないと帳尻が会わない」と評してましたけど、まったくの同意見で、たっぷり間を取ったわりに、それを活かせてないと思いました。洗剤飲んだあと、えずくのも無暗に長い。これなら間をつめて、ボケの手数を増やしたほうがいい。「警察」じゃなくて「行く」に反応するのも、面白いはずなのに、これまでの流れがよくないからあまり笑えませんでした。最後の「実は警察」っていうのも、なんだかなぁです。

地下芸人として長く活動してきたという元祖いちごちゃん。これがKOC初決勝だから、これまで作ってきたネタいっぱいあるはずで、その中のベストがこれなのでしょうか。もっとほかにいいネタあったのでは。ほかのネタ観てみたいので、「ネタパレ」なり「にちようチャップリン」なり、ネタ番組出てください。

ハイパーペロちゃんは、なんとなく仮屋そうめんとキャラが似てますね。「どっちがより売れるか対決」を見届けるのも面白いかもしれません。

 

うるとらブギーズ・・・大学をやめてミュージシャンを目指したいという息子と、それに反対する父親。劇的なケンカのシーンなのに、言い間違えの連続のせいでシリアスにならない。

最初、緊張で普通に言い間違えていて、「もうやめたら、そんなに言い間違えるんだったら」という八木のツッコミも、アドリブなのかと思ってしまいました。あえて言い間違えるというのは技術的にかなり難しいはずで、やってることはかなり高度です。ただ、荷物をうまくまとめられないという部分と、言い間違えを気にしなくなるという展開もあったにせよ、基本的に言い間違え一辺倒で、そこが物足りなく感じました。ほかに何か違うエッセンスを入れてほしかったです。

 

しずる・・・ヤクザの親分と子分。B’zの「LOVE PHANTOM」に乗せて、仁義なき戦いがくり広げられる。

これね、「千鳥のクセスゴ!」でスゴいウケてたんですよ。なんで「これでいける」って思っちゃったんじゃないでしょうか。ただ、「クセスゴ!」のときは、歌い出して50秒ほどで終わっていたのに対し、こちらはフル尺。その違いに気づけなかったのが敗因だと思います。

まず、このネタのピークって、歌い出し直後なんですよね。「LOVE PHANTOM」の長いイントロがフリとして利いてて、観てる人に「歌始まっちゃうけどどうすんの」って思わせておいて、自分達で歌いながら続けるという所で大きな笑いが起きる。でも、その後は同じ状況が続いていくだけなので、何か変化をつけるなり工夫をしないと、ピーク時の余韻でうっすら笑ってるだけになってしまいます。

あともうひとつ付け加えるとしたら、曲の力に頼りすぎですよね。「LOVE PHANTOM」は、すごく力のある曲なんで、その力をねじ伏せるくらいの内容じゃないと、どうしてもコントが曲に負けてしまいます。内容が「LOVE PHANTOM」を上回れなかった、という印象を持ちました。

この記事を書くにあたり、ブルーレイに残してた「クセスゴ!」を見返してみたら、ノブが「キングオブコント優勝してんちゃうん?これ」と言っていました。この発言に引っぱられてしまったのでしょうか。そもそもこのネタ、ちゃんと舞台にかけてきたんでしょうか。客前でやってたらフル尺の弱点に気づけたと思うんですけど。

シソンヌのじろうが、ハッキリ「ウケてなかった」と言い切ってましたけど、それでかえって救われましたね。

 

トム・ブラウン・・・お尻におできができた犬と、その飼い主。動物病院を受診する。突然おできが自我を持ち、しゃべりだす。

みちおのキャラに合った気持ち悪さ。たしかに無意味・無内容なネタで、トム・ブラウンらしいバカバカしさが気持ちよかったです。回想の写真、小峠と飯塚が批判してましたけど、1枚だけで笑えるような、もっとぶっ飛んだ写真にしてほしかったですね。最後のオチは、こっちが「はぁ?」って言いたくなる尻切れトンボ感。

 

ベルナルド・・・婚活用の写真を撮りに写真館に来た男。カメラマンの店主は、頭部がカメラの化け物だった。

やっぱりハギノの小道具を存分に活かしたネタでした。チープさがいい味出してます。カメラマンがどうやって生まれたかの説明は、はぶいてよかったと思います。それと正体バレまでの時間を短くして、そのぶんもっと小道具盛り込んでたらな、と思いました。あと、紹介Vで大将が、「若い芸歴では出せないハギノの演技の深みやエグみを見てほしい」って言ってましたけど、かぶり物してたから、それがほぼ伝わりませんでしたね。

 

 

続きましてファイナルステージ。

 

 

レインボー・・・何で稼いでるかわからない六本木の社長と、底辺女タレントの飲み会。社長のイヤミったらしい態度に腹を立てたタレントは、大金を巻き上げようと目論む。

やっぱ人物造形のディティールの細かさがレインボーの強みですよね。キャラ造形だけで笑えてきます。つながりのある有名人が川合俊一というのも、いかにもで素晴らしい。小峠が「また飲み会のネタなのかと思った」って言ってましたけど、それってマイナスなのでしょうか。評価に入れるべきところじゃないと思うんですけど。や団も2本とも飲食店ネタでしたが、そっちもマイナス評価したのでしょうか。音の使い方が合ってないとか、なんか2本目のレインボーのときだけ審査員が辛口だったような気がします。ギャンブル展開のエスカレーション、僕は面白かったですけど。

 

や団・・・オヤジがひとりで切り盛りしてる居酒屋。口は悪いけど愛のあるオヤジなのかと思いきや、単純に性格が悪いだけだった。

なぜこんな店に常連がつくのか?という疑問を持たせ、味がいいのか?手品が面白いのか?と思わせては、そうじゃなかったという裏切り。実はナスの煮びたしに、中毒になる何かが入っていたというオチ。構成がよくできていて、気持ちよく観れました。笑いの量は1本目よりやや落ちましたけど、完成度は高い。

今回準優勝で、過去最高順位に終わったや団。優勝予想の記事で、「この芸風では優勝は難しいんじゃないか」と書きましたが、全然そんなことはありませんでした。すみません。

 

ロングコートダディ・・・自分に自信が持てない新米警察官と、最先端の仕事をしているふうのキャリアウーマン。

言語化」が口癖の、クセ強女サトミ。独特のしゃべりに、警察がいっさいツッコまないので、不思議な空気が流れます。その空気感が味わい深い。「白い象さんの話」って何?実際あるんですか?僕知らないです。沸点低めの笑いがずーっと続いてましたが、最後の脱衣と発砲で爆発しましたね。

獲るべきコンビがようやくタイトルを獲りました。おめでとう。

 

 

ガチガチの本命が順当に優勝という結果に終わりました。MVPはや団で、裏MVPはしずるってことでいいんじゃないでしょうか。

今回は爆発的にウケたネタはなかったものの、一部の「?」なネタを除いて、平均得点高めなネタがそろったという印象です。

去年まで5年連続決勝に来ていたニッポンの社長。今年初開催のダブルインパクトで優勝しましたが、今回決勝に来られなかったのは、その代償でしょうか。それとも、ダブルインパクトに集中するため、あえて今年のKOCにはエントリーしなかったのでしょうか。

「優勝してもおかしくない」って言われてる組、まだまだいますし、来年決勝に残れるかどうかも注目ですね。準決勝敗退の優勝候補、けっこういますので。

そして、今年も西村はいらなかった。

 

 

キングオブコント2025 優勝予想

今年も終わりの見えない猛暑が続いており、連日の真夏日で34℃がマシなほうに感じだし、それでも生きているので人体はけっこう頑丈なのだと感心するも、水分補給より汗が噴き出すほうが速く、もはや体が汗まみれなのも汗臭いのも普通のこととして受け入れるべきじゃないかと思えだし、とりあえずミイラにならないことを第一に心がけ、かき氷を全身に浴びつつ、塩田にダイブし、なんとか人間の心を保ちつつ、太陽は罪なヤツとしか思えないものの、「ダウンタウンチャンネル」の内実が気になる今日この頃、皆さんご機嫌いかがですか的なキングオブコントの優勝予想をお届けします。はてな移行後初の、当ブログの風物詩。しつこく続けます。

今年は10月11日に決勝が開催される、コントの祭典KOC。今回も「お笑いの日」と同日開催です。すでに定番なのでしょうか。今回は決勝経験組と、初の決勝進出組が半々になりました。顔なじみと初めましてがほどよく混じった大会になるでしょう。

 

ファイナルに残ったのは以下の10組。

 

 

トム・ブラウン

ベルナルド

元祖いちごちゃん

レインボー

青色1号

しずる

ファイヤーサンダー

ロングコートダディ

うるとらブギーズ

や団

 

 

この中から僕が予想する優勝第1~第3候補は次の通り。

 

 

ファイヤーサンダー・・・3年連続3回目のファイナリスト。お気に入りのコント師。一昨年も去年も面白かったです。好きな組を推したいという願望を込めて第1候補。これで3年連続の第1候補です。

 

ロングコートダディ・・・2年連続4回目のファイナリスト。M-1、KOC、そして今年初開催されたダブルインパクトでもファイナリストになった、賞レースの常連、ロコディ。去年のKOCは準優勝、ダブルインパクトでも準優勝。なんかもう「優勝リーチ」がかかってるというか、そろそろどれかのタイトル獲るだろって予感が高まりまくってます。世間的には一番の優勝候補でしょうね。

 

③しずる・・・9年ぶり5回目のファイナリスト。売れそうで売れない、と言うか、売れてるのか売れてないのかはっきりしないコンビ、しずる。久々にKOC決勝に戻ってきました。池田は一時期芸名をKAZMAにしていましたが、今は元の池田一真に戻し、村上純は純に改名しました。約3年前、「アメトーーク」の「しずる池田大好き芸人」で推され、これでセカオザさんと同様のブレイクを果たしそうな気配があったのですが、そうはならず。「爆笑レッドカーペット」のころは調子よかったんですけどね。これから先も今ぐらいの売れ具合でいくのか?今大会でなんとかブレイクを果たすのか。芸歴を重ねたことからくる哀愁を見たいです。

 

 

ほかのファイナリストにもひとこと。

 

 

トム・ブラウン・・・KOCは初のファイナル。M-1はラストイヤーで涙を呑みました。元々コントっぽい漫才だから、あまり無理なくコントをやれているはずです。コントもやはり、狂気なのでしょうか。人が死ぬのでしょうか。「これで優勝ってどうなの?」というネタをやりそうなので、暗黙の了解的に低めの点数つけられそうな気がします。

 

ベルナルド・・・初のファイナリスト。元ローズヒップファニーファニーのハギノリザードマンと、元スーパーニュウニュウの大将からなる、バツイチコンビ、ベルナルド。ハギノは小道具作りが得意で、ネタによく小道具取り入れてるんですけど、決勝のネタもそれでくるのでしょうか。なんとなく、優勝までは行ききれないのではないか、よくて3位なのではないかという気がします。ただ優勝は無理でも、ブレイクしてほしい・・・。でもハギノは今年のR-1準優勝だったのに、あんまり変わってないですよね。じゃあ今回爪痕残しても無理か・・・。

 

元祖いちごちゃん・・・名前も聞いたことがありません。どんな芸風なのか、楽しみではあります。

 

レインボー・・・YouTubeがバズりまくっている、若者人気の高いレインボー。女遊びが激しいという池田が、いつか何かをやらかしそうな気がしなくもないのですが、それはそれとして、ネタが面白いのは疑いの余地のない事実。たぶんファイナリストの中で一番勢いがあるでしょうから、「勢いに乗った優勝」も充分あり得ると思います。

 

青色1号・・・初のファイナリスト。若手コント師の有望株で、たしか東京03の飯塚さんのお気に入りでもあったと記憶しています。若手で将来有望でトリオっつったらゼンモンキーもいたんですけど、解散しちゃいましたからね。まあ他にもcacaoとか、いろいろいるのはいるんけど、知名度ではどんぐりの背比べ。「これからは青色1号」と思わせることができるか。まだあまり知られてないぶん、初見のインパクトで爆発する可能性大です。

 

うるとらブギーズ・・・4年ぶり4回目のファイナリスト。そうね・・・、うるとらブギーズもね・・・。なかなかブレイクしそうでしないですね。なんとか売れてほしいですよ、うん。優勝を目指すよりも、インパクト残すほうを優先して売れに行く、って作戦にしたほうがいいと思います。

 

や団・・・4年連続4回目のファイナリスト。バカバカしくてわかりやすく、いかにもお笑いというコントを得意とするや団。大好きなんですけど、この芸風で優勝するのは難しいんじゃないかと。よくも悪くもない、5位くらいの結果で終わりそうな気がします。

 

 

皆さんもよろしければコメント欄から優勝予想にご参加ください。第1~第3候補まで予想可とさせていただきます。ただし、当たっても何も出ません。

 

 

R-1グランプリ2025 感想

関東では雪が積もっていたようですが、九州はわりと穏やかな気候が続いており、このまま春になってくれればいいと願わずにはいられないけれど、寒の戻りは避けられないであろうことは想像に難くなく、再び冬眠することも覚悟してはいるものの、「シャレになってないじゃん」的自粛が継続中の今日この頃、皆さんご機嫌いかがですか的なR-1グランプリの感想文です。
芸歴制限が撤廃されて2年目。最年長ファイナリストのチャンス大城を筆頭に、ベテラン多めとなった今大会。ベテランが長年の悲願を達成しそうな予感がしていたのですが・・・。

個別の感想は以下の通り。まずはファーストステージから。


ヒロ・オクムラ・・・大学時代の男友達3人で立ち上げたベンチャー企業の就職面接。面接に来たのが工学部の可愛い女の子だったため、会社の存続を考えて不採用にしようとする。
さながら「オタサーの姫」や「サークルクラッシャー」の会社版。いや、よくできていたと思いますけどね。演技もうまいし、本人以外の登場人物が3人というのも、多すぎずでちょうどいい。脳科学的に、人は同時に3つまでのものなら把握できるけど、4つ以上になると把握が難しくなるらしいんですね。だから、本人以外が4人以上だったら、ずっとわかりにくい話になっていたはずです。強いて短所を挙げるなら、先の展開が読めてしまうところでしょうか。「女の子をめぐって争ってしまいそう」と予告しておいて、実際そうなるのですから。
佐久間一行が、「セットがイス(だけ)っていうシンプルなもので、観てる人の想像力を借りなくちゃいけない、観る人の負担が大きい」と評してましたけど、劇中に出てくる透明の物は履歴書だけなんで、負担はほぼないと思います。
キワモノぞろいのSMAにあって、実に正統派のオクムラ。今後の活動に期待します。

チャンス大城・・・ハリウッド女優と照明のおじさんのラブロマンス。立場を越えた恋の物語がくり広げられる。
野田クリスタルが「ただ自分の特技を披露したいだけ」と指摘していた通り、オハコのモノマネなどのネタをねじ込むためのストーリー展開は、やや強引に思えました。でもそれが、ひとつひとつのバカバカしさを堪能するにはちょうどいいというか、「お笑いに意味なんかなくていい。メチャクチャでいい」と受け止めることができます。まさかこの舞台で地下芸人・ゆきおとこの話が出るとは。最後はまっくろくろすけを口から吐きながらのギター演奏。やりたい放題でしたね。

田津原理音・・・棚の組み立てを失敗し、取扱説明書を確認する男。読めば読むほど作り方がわからなくなっていく。
トレーディングカードと同じく、変形フリップネタですね。説明書によくある絵柄を模倣してあるのが心憎い。徐々に説明書の中で物語が展開していき、思わずのめり込んでしまいます。とにかく思いつくアイディアをたくさん書き出していって、そこから絞り込みを行った、厳選されたネタであることがうかがえました。

ハギノリザードマン・・・東京に移り住む息子との別れを惜しむ父親。息子と一緒によくやっていた遊びを再現する。
自分が得意とするモノマネやるための設定ですね。チャンスと比べてだいぶ自然です。全部レベルが高くて、安定感がある。大袈裟な箱に入ってるAmazonの商品、悲しい顔で表現するのが秀逸。おでこについたソースに哀愁を感じました。ハギノはスキンヘッドであることの利点がだいぶ大きい。最後のTikTok、自分自身の宣伝にもなってて、ちょっとズル賢いですね。

ルシファー吉岡・・・友達と飲み屋で、「菅田将暉になりたいか」という話をする男。外見だけじゃダメなんじゃないかという持論を熱弁する。
雑談としては面白いし、言ってることの説得力もあるんだけど、「笑い」という点ではやや弱かったと思います。ラジオみたいな感覚で聴いてるぶんには心地よくて、ずーっとニヤニヤしちゃうんだけど、声を出して笑うまでには至らない、というかね。アパホテルの経営と、古民家カフェのたとえは秀逸。最後の乾杯のあとの間、「中身菅田将暉を目指そう」と言っておきながら、ちょっとだけ「やっぱり見た目菅田将暉になりたい」って考えてるようにも見えます。
ルシファーの脱・下ネタ路線、成功していると言えるのでしょうか。

吉住・・・婚活中の女性。たぶんマッチングサイトで知り合ったのであろう男性とデートをする。おしゃべりしながらの脳内会議が漏れ出てしまう。
吉住はファイナリスト発表の記者会見で、「仕事もあって順風満帆な人生だと思われているかもしれないが、そんなことはない。私は一度も恋人がいたことがないんだ」という意味の発言をしていましたが、その「こじらせ」をそのまま形にしたら、このようなネタになるのでしょうか。ひねくれ・偏見・毒舌がてんこ盛り。脳内の「積極的な自分」も「消極的な自分」も、性格の悪さはほぼ変わらず。3人で男のうさん臭さを追及する流れに。もっとプロファイリングで追い詰める展開になってたら、なおよかったかもしれません。最後に落語でオトすのは、必然性がまったくないのですが、でもそこがいい。
吉住に恋人ができたら、どうなるのでしょうか。精神的に満たされることで、毒気を失い、ネタがつまらなくなってしまわないでしょうか。だとしたら、このまま交際経験ゼロであり続けてほしい気もしますが、人の不幸を願うのはよくないし・・・。複雑ですね。

さや香 新山・・・挨拶も前置きもなく、いきなり話を切り出す新山。普段から思っていることを次々まくしたてる漫談。
共感を求めるという意味では、これも一種のあるあるネタなのでしょうか。勢いよくまくし立てたり、ピタッと止まって間を取ったり、緩急のつけ方、うまかったです。ですが、イマイチ共感を得ることができず、観客置いてけぼりになっていた感が否めません。「男の乳首いる」と主張し始めたので、下ネタに行くのかと思いましたが、そうはならず。なぜいるのか、その理由を言わないので、不発に終わってしまいました。打ち上げ花火に火がつかなかったみたいなかんじ。
ハリウッドザコシショウが、「センターマイクが置いてあるのに、なんでその前に立たないのか」って評してましたけど、これは、せっかくマイクが用意してあるのに使わないというボケでやってるんですよね。芸人でありながらその程度のこともわからないとか、ちょっと信じられません。

友田オレ・・・演歌歌手「かざまかずひこ」(漢字不明)が、唯一の持ち歌「辛い食べ物節」を歌う。
食べ物という普遍的なテーマだけに、共感を得やすい、という面があったと思います。特に、苦手な食べ物を無理に薦めてくるうっとうしさは、体験したことある人多いはずですしね。
友田本人ではなく、キャラを演じて歌うという点。いきなり歌うのではなく、受賞の挨拶をしてから歌った点。これらは余計な付け足しに思えるかもしれませんが、キャラクターの背景や、42年歌い続けてきたという歴史を含めて聴くことで、笑いに奥行きが出るのですね。いっさいリズムを取らない歌唱法、サビを歌い上げるときに右上を向くクセなど、細部の造形がよくできていました。

マツモトクラブ・・・日本語学校のネタ。教師がうんちくを交えつつ漢字を教えようとする。
いやー、生徒のセリフ、だいぶ詰め込みましたね。けっこう早口、かつカタコトの日本語なんで、聴き取りづらい箇所がありました。背後にBGMが流れていたのでなおさら。それから、生徒が全部で何人いたのか、最後までわかりませんでした。わからなくても楽しめるネタではありますが。セリフの聴き取りづらさに目をつむり、「教室の騒がしさ」「生徒の話を聞いてくれなさ」に振り回される教師の気苦労という視点で見るなら面白いかと。あと、「私はこの時あせっていました」という心の声はいりませんよね。それは演技で充分伝わるので、代わりにほかのセリフを入れといたほうがよかったです。ダジャレは万国共通で、日本語覚えたての外国人にも笑ってもらえるってのは、日本語学校あるあるらしいです。


続きましてファイナルステージ。


田津原理音・・・「ぜんぜんええねんで」というくくりのあるあるネタ。引っかかるんだけど、いちいちとがめるほどではない日常の出来事を挙げていく。
1本目と打って変わって、実にシンプルなフリップネタ。1本目と比較して、少し物足りなさを感じてしまいます。面白いんですけど、1本目がよくできていただけに、どうしても工夫がないって思っちゃうんですよね。なぜこのシンプルフリップにしたのか。「確実に獲りにいく」ことを意識しすぎたのではないでしょうか。その結果、「冒険してない感」が出てしまった。そこが残念です。
いや、面白いのは面白いんですよ。きっと、もっといっぱい「ぜんぜんええねんで」があって、その中から特にウケがいいのを、絞り込んで持ってきてるはずですから。だからハズレがない。セリフの読み上げ方も、強弱のつけ方も、間の取り方もうまい。ただ、どうしても1本目と比べて「ちょっとな」って思っちゃう、ということです。
つまりはネタのチョイスミス。1本目と同じく変形フリップを持ってきていたら、2度目の優勝が現実となっていたかもしれません。

ハギノリザードマン・・・小学校の、生活の授業。日常にどんな人がいるのかを先生が紹介していく。
こちらも1本目と同じく、自分が得意とするモノマネのための設定。なんか見たことあるって(見たことなくても)思えるし、演技もうまい。99%の掃除は、小学生時代を思い出しました。2本とも安定して笑いを取っていた印象です。
かまいたちと同期のハギノ。これまでのキャリアで作り上げたネタを、厳選して持ってきたわけですから、面白いに決まってますよね。

友田オレ・・・法被姿の友田が、「ないないなないなない音頭」を歌う。様々な「ない」ことを挙げていく。
最初の2,3個聞いた時点で、「向こうは俺を~」という、関係性のアンバランスを言っていくネタであることがわかります。なので、ある程度オチが読めてしまう。ですが、読めても面白いんですね。これは音楽の力、音楽の気持ちよさのなせるワザなのでしょうか。「ないとぉ」の「とぉ」のところが特に気持ちいいんですよね。歌唱力もさることながら、作詞・作曲能力の高さも感じました。
こちらはキャラではなく、友田本人による歌唱。これは、キャラの背景による面白さを必要としない、というのもありますけど、自分を下げるネタなので、年配のかざまより、若い友田じゃないと受け止めにくいからですね。
ファイナルステージのネタ、3者ともあるあるネタでした。そして、田津原→ハギノ→友田の順に、見せ方の工夫、変形具合が上がっているのです。こうなると、どうしたってあとから出てくるほうが強く見えてしまう。ということは、はからずもですが、田津原はハギノの下地となり、ハギノは友田の下地となったのです。この偶然。組み合わせ順によって、友田の優勝は作り上げられたということです。いや、順番が違っていても優勝はしていたでしょうけど、3者の差がより明確になったのですね。そんな、運命のイタズラのごとき発表順となりました。


僕はM-1キングオブコントの優勝予想はちょいちょい当たるんですけど、R-1は外すことが多くて、今回も大ハズレでした。いや、まさか友田がくるとは。
友田のネタ、観たことあるのは全部歌ネタなんですけど、歌ネタしかないんでしょうか。歌ネタ以外もあるならぜひ観てみたいです。そして、歌ネタしかないのであれば、その理由を訊いてみたいです。
芸歴3年目で、最年少優勝となった友田。大学のお笑いサークルで活動していて、そのままプロになったのですが、そこに「学生時代の活動も芸歴に含めるべきだ」って物言いつける人もいるんですよね。学生のときからお笑いやっててプロになったら、ゲタはいてスタートするようなもんじゃないかって。まあわからなくはないですけどね。
でもそれを言い出したら、友達とふざけたり、バカ話をしたりとかも、のちにお笑いに生きてくるわけで、保育園や小学校でふざけだしたその瞬間に芸歴が始まってた、ってことになっちゃうんじゃないでしょうか。だからプロになる前のことを言い出したらキリがないんですよ。気にするのはやめましょう。
友田の未来が明るいのは間違いないとして、準優勝のハギノも売れてほしいです。ハギノは現在、元スーパーニュウニュウの大将と、ベルナルドってコンビを組んでまして、そっちもどうなるか気になるところ。ハギノのほうは元々ローズヒップファニーファニーってコンビでした。スーパーニュウニュウローズヒップファニーファニー、名前も似てれば芸風もそっくりだったんですよね。偶然なのか、なにかの運命なのか。
「準優勝のほうが売れる」というジンクスが今回も当てはまるかどうか。そこも注目です。
驚いたのは、さっくん佐久間一行)が審査員になったこと。内気で、あまりテレビに出たがらないイメージあったし、審査とかも好きじゃなさそうって思ってたんですよね。いや、勝手なイメージですけども。しかし「千鳥のクセスゴ!」が終わった今、さっくんのネタ、どこで観ればいいのでしょうか。POWER!
あと、ちょいちょいカメラアングルが気になりました。ステージが低いのか、客席が高いのか、観客の頭が大きく映って、ステージが見えにくくなってるアングルがありましたので。そのへん、リハーサルで確認してなかったのでしょうか。
なんだかんだで23回も続いているR-1グランプリ。当面のあいだは終わることはないでしょう。フジテレビがどうにかならない限りは。

R-1グランプリ2025 優勝予想

10年に一度の寒波が日本を覆い、九州でも所々に積雪が見られ、極度の冷え性ために指先が氷のようになり、あかぎれまで発症してしまえば、今から春の訪れが待ち遠しくなるのもやむを得ないことで、『アナ雪』のエルサになったつもりで日々をやり過ごしているものの、違法ギャンブルに関与している芸人は2人だけなのかどうかが気になる今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか的なR-1グランプリの季節が巡ってまいってまいまいまいりました。
今年は3月8日に決勝が開催される、ひとり芸の祭典R-1グランプリの、優勝予想をさせていただきます。うっかりR-1のことを失念していまして、2月2日に準決勝が行われたことも気づかず、ファイナリスト決定のニュースも見逃しておりました。すみません。去年、芸歴10年以内という制限が撤廃されたので、ベテラン多めの顔ぶれとなってます。

ファイナルに残ったのは以下の9人。


ヒロ・オクムラ
ハギノリザードマン
田津原理音
友田オレ
チャンス大城
ルシファー吉岡
さや香 新山
マツモトクラブ
吉住


この中から僕が予想する優勝第1~第3候補は次の通り。


ルシファー吉岡・・・去年、脱・下ネタを図ったルシファー。今回でなんと7回目のファイナル。今年も下ネタ以外でくるのか、それとも下ネタに戻してくるのか。そこが勝負の分かれ目のような気もするのですが、どうでしょう。いずれにせよ、下ネタじゃなくても充分笑い取れることを去年証明したんで、優勝に最も近い位置にいるのではないかと。優勝して、「激レアさん」のナレーション以外の仕事を獲得できるでしょうか。

②吉住・・・今回で4回目のファイナル。THE Wを獲っていながら、R-1もあきらめようとはしない吉住。執念を感じます。実力者なんで、固いかと。ネタ選びを間違えなければね。

チャンス大城・・・地下芸人として長くくすぶっていたのが、ジワジワと露出が増え始め、今や売れっ子に。「これ」というキッカケがあったわけじゃなく、いつの間にか売れてました。ネタは独特で、当たりはずれあるけど面白い。うまくハマれば爆発を生むはずです。ちゃんとネタ観たことない人のほうが多いでしょうから、今大会キッカケでさらなる注目を浴びることになるかもしれません。


ほかのファイナリストにもひとこと。


ヒロ・オクムラ・・・三福エンターテイメントとのコンビ、今夜も星が綺麗(コンビ名です)で、去年M-1の準決勝まで行ってるオクムラ。正直、ほとんど知りません。なので今回、オクムラを学ばせてもらいたいと思います。

ハギノリザードマン・・・「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」や「千鳥のクセスゴ!」などに出演しているリザードマン。「形態模写風モノマネ」とでも呼ぶべき芸風で注目を集めています。心情的には一番優勝してほしいんですけどね。かまいたちと同期、と言えば、苦労人であることがわかってもらえるでしょうか。ですが、短いモノマネの羅列だと、笑いは取れても、審査員から評価されにくいと思います。モノマネ以外のネタ、もしくはひとつのモノマネで1本やるのであれば、あるいは、とも思うのですが。

田津原理音・・・2023年王者、田津原。またトレーディングカードネタでくるんでしょうか。正直、賑やかしに徹してほしいです。

友田オレ・・・早稲田大学のお笑いサークルで活躍していたという友田。唯一の若手。最近は令和ロマンを筆頭に、大学のお笑いサークル上がりの人達の台頭が目立ってますね。これは持論なんですけど、知的なタイプの芸人って、笑いより関心が先にきちゃうんで、爆発を生みにくいんですよね。友田もまさにそのタイプ。だから面白いんだけど、優勝は難しいのではないかと。

さや香 新山・・・見せ算兄さん、R-1の舞台へ。ボケとツッコミ、両方できるわけですが、今回はボケの面を出してくるのでしょうか。ピンネタは観たことないような気がするので、単純に楽しみです。

マツモトクラブ・・・芸歴制限撤廃により、マツクラもR-1に戻ってきました。ルシファーと同じく、7回目のファイナル。マツクラのネタって、笑いよりも、物語性や、全体的なまとまりのほうが優先されちゃってるきらいがあるんですよね。そこを脱却できていないと、今回も、「笑えた」よりも「いい話」で終わっちゃう可能性大です。あ、ダイタクの大じゃないですよ。好きなんですけどねー、マツクラ。過去に何度も優勝候補に推してましたから。


今回も復活ステージは行われないみたいで、敗者復活の予想はなしです。
でもせっかくなんで、一応準決勝進出者の名簿を載せときます。


苺ちゃん
真輝志
ZAZY
ロッコこまり
須藤ジム
カシ
トンツカタン お抹茶
kento fukaya
金澤TKCファクトリー
岡野陽一
ソマオ・ミートボール
中野なかるてぃん
ヒューマン中村
ななまがり 初瀬
かが屋 賀屋
かが屋 加賀
キンタロー。
今井らいぱち
紺野ぶるま
ふかわりょう
どんぐりたけし
ヤナギブソン
ウエストランド 井口
こたけ正義感
ヒコロヒー


皆さんもよろしければコメント欄から優勝予想にご参加ください。第1~第3候補まで予想可とさせていただきます。今回も当たっても何も出ません。
gooブログのコメントフォームには名前とタイトルとURLの入力欄がありますが、これらは必須じゃなくて、コメントだけでも投稿できるはずですので、お気軽にお寄せください。